特別総長挨拶
ごあいさつ
川南病院 特別総長 田村正三(宮崎大学放射線科名誉教授)
川南病院の理念は、
1.生命を安心して預けられる病院、
2.健康と生活を守る病院です。それを実現するために、医療設備の充実と医療技術・診療態度の向上に職員一同努力しています。
地域の皆様の健康な暮らしのための医療施設をめざして川南病院の挑戦は平成18年から始動しました。
第一歩として平成20年1月、老朽化していた病院から新病院に新築移転しました。医療設備や医療者の整備は地域のために役立つことを方針とし、放射線検査やさまざまの検査には最先端の機器を導入し用いています。平成20年には川南町で唯一の透析室を設けたのをはじめ平成23年には特別養護老人ホーム「フェニックス」を設け、地域の皆様に喜ばれています。その他にも医療機器の整備は必要な最新機器は直ちに購入する方針で、現在では地方にはまれな充実した病院になりました。
病院機能を最高に発揮するには設備の充実だけでは足りません。機器の機能を引き出し活用するためには医師はじめ医療スタッフの確保が重要です。川南病院では宮崎大学、福岡大学などと連携し専門の医師の派遣を受けて高い医療の実践と向上に努めています。
国民の死因は、癌など悪性腫瘍と脳、心筋梗塞が大部分と言われます。悪性腫瘍で亡くなる人は年齢調整をしてみると最近では減少しています。それは、いくつかの癌で原因が分かってきたことが大きいようです。たとえば、胃がんは幼児期でのピロリ菌感染、肺がんの原因は喫煙習慣、肝細胞がんはウイルス感染などです。原因が分かれば対策は立ちます。また、脳・心筋梗塞は間違った生活習慣に起因することが多いといわれます。こちらも、正しい知識と毎日の健康的生活の積み重ねによって病気になるリスクを減らすことはできます。川南病院では病気になってからの診断と治療のほか、健康を維持し病気にならないことを目指してさまざまの健康診断・指導を実行しています。
今後も、川南病院は住民の皆様が末永く健康な生活を送られるように力を尽くしてまいります。